| 鈴木選手、最終打席はセンター前ヒット |
4日のベイスターズ戦、3点リードで迎えた8回裏、宮本選手の代打で登場したのは、この試合で20年間の現役生活に別れを告げる鈴木健選手。この回から代わったベイスターズ3番手・横山投手に対し、大歓声に包まれながら、うっすらと涙を浮かべて打席へ入ります。 初球ボールの後、144キロのストレートを空振りしカウントは1-1。すると、ここからストレートばかりを投げ込む横山投手に対し、鈴木選手もすべてフルスイングで応えます。4球ファールの後、1球ボールを挟んでまたファールで粘ります。 5球粘ったあとの13球目は内野フェンス際へのフライとなりますが、サードの村田選手がボールを捕球しそこねる粋な計らいを見せると、続く14球目もファール。そしてカウント2-2からの15球目の141キロを振り抜くと、打球は弾丸ライナーとなってセンター前へ達するヒットとなりました。 粘る打席の中で取り戻した笑顔で一塁ベースまで駆けると、佐藤守備走塁コーチと握手、そして全球ストレートで勝負してくれた横山投手に会釈。その後、割れんばかりの大歓声を送ってくれた神宮球場のファンにヘルメットをとって応えます。堪えていた涙が溢れ出す鈴木選手に代わり、城石選手が代走で起用されたため鈴木選手は退きましたが、ベンチ前で再びファンに手を振ると、ベンチ内では選手、首脳陣、スタッフ一人ひとりから握手や労いの言葉が送られてました。 そして、試合後には引退のセレモニーで、ファンへ向けてあいさつを行いました。 「20年間、多くのファンのみなさまに支えられ、ここまでやってくることができました。野球できない気持ち、複雑な気持ちもありましたが、心の整理がつきましたので、引退を決意しました。20年間、精一杯やってきたので悔いはありません。本当にありがとうございました」 また、ファンへのあいさつを終えると、同じく今季限りでユニフォームを脱ぐ古田選手兼監督へ向けて、「最後にこの場をお借りして、古田さん、18年間お疲れ様でした。こんなに素晴らしい思い出をありがとうございました。いつも対等に接してくれ、引退の報告をしに行った時に一緒に泣いてくれました。ボクは世界一の幸せ者でした。本当にありがとうございました」と、涙ながらに感謝の意を述べました。 その後は、チームメイトからマウンド付近で胴上げをされると、ボールを投げ入れながらグラウンドを一周。この日の試合前に行われた引退記者会見と同様、笑顔でファンの声援に応え、最後まで手を振り続けて球場を後にしました。 古田選手兼監督は「(鈴木選手は)よく打ったね。話をするといろいろ思い出すことがある。とにかく(引退は)残念です」と、涙を浮かべながら語っていました。 1987年ドラフト1位で西武ライオンズに入団し、長年チームの主軸として活躍した後、03年にスワローズへ移籍した鈴木選手。巧みなバットコントロールを駆使し、その年には首位打者争いを繰り広げるなど打率.317、20本塁打、95打点をマークして、ベストナイン、そしてカムバック賞を受賞、ファンにも強烈な印象を与えました。この日の出場で通算1686試合に出場し、5201打数1446安打、打率.278、189本塁打、797打点という輝かしい成績を残し、この日で20年間の現役生活を終えました。
日時:2007年10月 4日 21:00 | 個別ページ
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